省エネ家電選びの頼りになるナビゲーター
ラベルで省エネ性能がわかりやすく表され、製品を選ぶ際の目安になります。
家電製品の省エネ性能を表示する次の3つのラベルがあります
- 省エネルギーラベル
省エネ法で定められた製品個々の省エネ性能が目標基準を達成しているかを表す - 統一省エネラベル
製品の省エネルギー性能を星の数で表し、併せて、省エネルギーラベルと年間の目安電気料金を表示する - 簡易版統一省エネラベル
製品の省エネルギー性能を省エネルギーラベルと年間の目安電気料金で表示する
各製品の多段階評価(★)の詳細が分かります
省エネルギーラベル
2000年8月に「省エネルギーラベリング制度」が日本工業規格(JIS)によって導入されました。この制度は、家庭で使用される製品を中心に、省エネ法で定めた省エネ性能の向上を促すための目標基準(トップランナー基準)を達成しているかどうかを製造事業者等がラベル(「省エネルギーラベル」)に表示するもので、製品を選ぶ際の省エネ性能の比較等に役立ちます。
省エネルギーラベルは、カタログや製品本体、包装など、見やすいところに表示されます。
対象機種(主な家庭用機器のみ)2022年10月時点
表示内容
省エネルギーラベルは、省エネ性マーク、省エネ基準達成率、エネルギー消費効率、目標年度の4つの情報を表示します。省エネルギーラベルは、カタログや製品本体、包装など、見やすいところに表示されます。
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省エネ性マーク
トップランナー基準を達成した(省エネ基準達成率100%以上)製品にはグリーンのマーク(例1)を表示し、未達成(100%未満)の製品にはオレンジの(例2)を表示します。
従って、グリーンのマークが省エネ性の優れた製品を選ぶときの目安になります。 -
省エネ基準達成率
その製品が属する、トップランナー基準の区分の目標基準値を、どの程度達成しているかを%で示します。目標基準値は区分ごとに設定されており、この数値が大きいほど、省エネ性が優れた製品といえます。
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エネルギー消費効率
エネルギー消費効率は、製品ごとに定められた測定方法によって得られた数値を示し、APFのように効率で表すものや年間消費電力量のようにエネルギーの消費量で表すものがあります。
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目標年度
目標年度はトップランナー基準を達成すべき年度で、製品や区分ごとに設定されています。
エネルギー消費効率と目標年度の一覧(主な家庭用機器のみ)2022年10月時点
エネルギー消費効率は、製品ごとに定められた測定方法によって得られた数値を示し、APFのように効率で表すものや年間消費電力量のようにエネルギーの消費量で表すものがあります。また、目標年度はトップランナー基準を達成すべき年度で、製品や区分ごとに設定されています。
エネルギー消費効率と目標年度の一覧
- 横スクロールします
製品 | 目標 年度 |
エネルギー消費効率 | 備考 | |
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表示語 | 単位 | |||
電気冷蔵庫 | 2021 | 年間消費電力量 | kWh/年 | |
照明器具 | 2005 | エネルギー消費効率 | lm/W | 蛍光灯器具 |
2012 | 蛍光灯器具 電球形蛍光ランプ | |||
2020 | 固有エネルギー消費効率 | 蛍光灯器具、LED電灯器具 | ||
テレビ | 2012 | 年間消費電力量 | kWh/年 | 液晶テレビ |
2026 | 液晶テレビ・有機ELテレビ | |||
エアコン | 2010 | APF (JIS C 9612:2005) (通年エネルギー消費効率) |
― | 家庭用の直吹き形で壁掛け形のもの |
2012 | 上記以外の家庭用のもの (冷房能力が 28kW を超えるもの、冷房専用等を除く) |
|||
2027 | APF (JIS C 9612:2013) (通年エネルギー消費効率) |
家庭用の直吹き形で壁掛け形のもの | ||
2029 | 上記以外の家庭用のもの (冷房能力が 28kW を超えるもの、冷房専用等を除く) |
|||
電気便座 | 2012 | 年間消費電力量 | kWh/年 | |
ジャー炊飯器 | 2008 | 年間消費電力量 | kWh/年 | |
電子レンジ | 2008 | 年間消費電力量 | kWh/年 | |
DVDレコーダー | 2008 | 年間消費電力量 | kWh/年 | 地デジ非対応のもの |
2010 | 地デジ対応のもの | |||
電子計算機 | 2021 | エネルギー消費効率 | ― | サーバ型 |
2022 | 年間消費電力量 | kWh/年 | クライアント型 | |
電気冷凍庫 | 2021 | 年間消費電力量 | kWh/年 | |
ストーブ | 2006 | エネルギー消費効率 | % | 石油ストーブ、ガスストーブ |
ガス調理機器 | 2006 | エネルギー消費効率 | % | こんろ部 |
2008 | Wh | グリル部、オーブン部 | ||
ガス温水機器 | 2006 | エネルギー消費効率 | % | ガス瞬間湯沸器、ガスふろがま |
2008 | ガス暖房機器 | |||
2025 | ガス瞬間湯沸器、ガスふろがま | |||
2025 | ガス暖房機器 | |||
石油温水機器 | 2006 | エネルギー消費効率 | % | |
2025 | ||||
電気温水機器 | 2017 | エネルギー消費効率 | ― | |
2025 | ||||
電球 | 2012 | エネルギー消費効率 | lm/W | 電球形蛍光ランプ |
2017 | LEDランプ | |||
2027 | 白熱電球、蛍光ランプ、LEDランプ |
統一省エネラベル
統一省エネラベルは、家電製品の省エネルギー性能を星の数で表し、併せて、省エネルギーラベルと年間の目安電気料金を表示しています。製品選びにお役立てください。
統一省エネラベルは、販売店の製品本体または近傍に表示するものです。
ラベルの見方
エアコンは、2022年10月にラベルの見直しが行われました。
今まで、製品の省エネ基準達成率に応じて星の数を決めていたものから、機器や区分が異なる場合でも比較できる製品の省エネ性能そのもの(kWh/年・lm/wなど)を評価基準に変更し、評価基準に対する達成率(多段階評価比率)から多段階評価点を算出、多段階評価点の高い順に5.0~1.0までの41段階の数字と★の数で表示されることに変わりました。
- 多段階評価点
多段階評価点(数字)と、その点数に応じて1つ星から5つ星までの半星を含めた星で表示。
(冷蔵庫の例) 5.0以上 4.5~4.9 4.0~4.4 3.5~3.9 3.0~3.4 2.5~2.9 2.0~2.4 1.5~1.9 1.0~1.4 - 省エネルギーラベル
製品の省エネ性能や達成率などを表示 - メーカー名、機種名を表示
- 年間の目安電気料金
1年間使用した場合の経済性を、年間の目安電気料金で表示。
電力・ガス取引監視等委員会「電力取引報」を活用し、直近3年分(2017年~2019年)の平均値(小数点第1位を四捨五入)から、1kWh あたり27円(税込)として算出。(エコキュートを除く)
多段階評価制度の対象製品
冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコン、温水洗浄便座(電気便座)は、省エネ性能を(★)の数で表示する、多段階評価制度の対象です。
各製品の多段階評価(★)の詳細が分かります
統一省エネラベル作成の経緯
エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネルギー法)においては、省エネルギー型製品の普及を促進するため、製品の製造事業者及び輸入事業者に対して省エネルギー型製品の製造及び輸入を義務付けるとともに、エネルギー消費効率等の表示を義務付けてきました。しかしながら、民生部門におけるエネルギー消費は著しく伸びており、省エネルギーをさらに進めるための対策の強化が必要な状況となっています。我が国の消費者は高い省エネルギー意識や環境意識を持っており、省エネルギー情報を積極的に提供することにより、省エネルギー型製品が広がるとの観点から、平成18年4月に施行された改正省エネルギー法の中に消費者との直接の接点である小売事業者の情報提供の取り組みが規定されました。
一般消費者に対するエネルギーの供給の事業を行う者、エネルギーを消費する機械器具の小売の事業を行う者その他その事業活動を通じて一般消費者が行うエネルギーの使用の合理化につき協力を行うことが出来る事業者は、消費者のエネルギーの使用状況に関する通知、エネルギーの消費量との対比における機械器具の性能の表示等一般消費者が行うエネルギーの使用の合理化に資する情報を提供するよう努めなければならない。